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先日、以前勤務していた会社でお世話になった元上司

(というには立場がかなり上の方なんですが…)がお亡くなりになりました。

その方は、最終面接の面接官でもあった方なんですが、

何となく人間的に信用できそうだと思い、

その会社に入社を決めたという経緯もあり、勝手に親近感を持っていました。

ただし、私よりも、かなり立場が上ということもあり、直接お話しをするのは、

数えるほどでした。

この元上司に対しては、私は非常に恩義を感じておりました。

【エピソード紹介】

登場人物

A専務:先日お亡くなりになった方

B本部長:私が所属する本部のトップ

C部長:私の上司

D課長:私の直属の上司

場面としては、当時勤務していた会社が過去最高益をあげたときに、

昇格・昇給を決める会議があり、

客観的に見て少なからず貢献した私を、昇格させるか否かに関して、

否決された後だと思ってください。

C部長とD課長:「B本部長、(本駒込の昇格について)

もう一回考え直してはいただけないでしょうか?」

B本部長:「うーん、やっぱりダメ」

C部長:「(私の貢献度合いを数値を交えて説明し)他の社員と比べても

活躍は顕著じゃないでしょうか?」

B本部長:「でもやっぱりまだ昇格には早い」

C部長とD課長:「ですが…」

A専務:「もういい!」

B本部長とC部長とD課長:「…?」

A専務:「今回は、 C部長とD課長の熱意に免じて上げよう」

B本部長 :「…」

A専務:「でも、ダメだったらすぐに戻す(降格)から」

C部長とD課長:「ありがとうございます」

【エピソード紹介終わり】

このエピソード自体は、 C部長が、「D課長は私が知らないところで、

『こんなことをしてくれているんだぞ』」ということを説明する文脈で

語られたものでした。

D課長に対してはもちろん、 C部長に対しても、そして A専務に対しても、

とても恩義に感じ、それなりに仕事に打ち込んだものでした。

今から考えれば、当時の私は、 B本部長がおっしゃっていたように

まだまだでした。

でも、そんな状態の部下であるものの、

会社から正当な評価を受けられるように骨を折ってくれた上司には、

何年たっても恩義を感じるものです。

元上司のご冥福をお祈りいたします。