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昨年、自動販売機オペレーターのデリコムさんについてブログで書きました。

震災で見えた、人々が殺到する「魅惑の自販機」

こちらの引用元の記事を書かれた内藤耕さんが、再度デリコムさんについて記事を書かれています。

コンビニ超え、地域を救う自動販売機
(日経ビジネスオンライン)

・実際のところ地域の住民が何に困っていて、何が必要なのかはわからない。自動販売機の横にテーブルを置くだけで、そこで井戸端会議が行われることもあるだろう。このように、自動販売機は地域社会の中のハブとしての役割を果たせるかもしれない。
・コンビニは消費者に近付こうとし、小型店舗を集中出店してきた。しかし多くの地方では、もはやコンビニも歩いていく立地にはない。自動車で行かなければならない存在となり、僻地に住む高齢者にとって日々必要な商品を購入できない状況が現実のものとなり始めた。自動販売機は電気さえあれば稼働できる身軽な流通チャネルだ。あとは商品補充をいかに高い生産性で行うかであり、これが実現できるようになればコンビニも出店できないような僻地で自動販売機は大きな役割を担うことができる。
また、SCMの観点からは、デリコムさんは以下のようなことをされています。

・配送効率を高めるために、さらにどのような商品がどのように売れているのかを知るために、デリコムは2010年頃から自動販売機に通信システムを搭載する検討を開始した。
通信システムを通じて各自動販売機の在庫量を正確に把握できるようになれば、トラックが配送へ出発する前に、倉庫でスタッフが必要最低限の商品だけをオリコン(折り畳みコンテナ)に詰めることができるようになる。さらに販売状況に応じて、必ずしも毎日訪れなくてもいい自動販売機を事前に選別できる。配送ルートもデータに基づいて科学的に決定でき、配送時間も半減することができる。
・また商品を廃棄する際、飲料メーカーは製造原価で廃棄できるが、独立系のオペレーターは仕入れ原価で廃棄しなければならない。いかに売り切れを出さないかだけでなく、廃棄ロスも最小限にしなければならない。

配送時間を短縮できれば、輸送コストがさがるとともに、CO2の排出も減ることになります。

また、商品廃棄量が減れば、その分利益が増えるとともに、ごみが減ります。

企業にも、自然環境にもやさしいということで、いいことずくめですね。