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アップルのSCM(サプライチェーンマネジメント)

日経ビジネスオンラインより

熱血!会計物語 第16話「運転資金がゼロどころか、製造する20日前には代金回収を終えているのです」

引用します。

・「これこそサプライチェーンマネジメント(SCM)の成果なんです」

SCMって在庫の調達の話ではないんですか?」西郷は首を左右に振った。「ボクたちは、ついついアップルという会社を見るとき、画期的な製品だけに目が行ってしまいます。しかも、アップルは独自の技術はなく、他社の発明の寄せ集めに過ぎないなんて批判する人もいます。そんな人たちを、アップルの経営者は笑うでしょうね。寄せ集めだからこそ、顧客を魅了する商品、あの驚異的な利益率の高さ、巨額のキャッシュフローを実現できたんですから」

iPhoneiPadなどの商品力を武器にして、販売代金を前金で受け取る。世界中に部品の供給網を張り巡らして、外部の企業に生産を委託する。販売情報を常時集めて製品在庫を管理する。値崩れを起こさせないために、新製品の情報はギリギリまで発表しない。つまり、情報術を駆使して、開発、製造、調達、流通、そして消費動向一気通貫で管理しているんです。

CCC(引用者注:Cash Conversion Cycle“キャッシュ・コンバージョン・サイクル”)がマイナスなのは、SCMの結果に過ぎないんですよ」

(引用終わり)

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おそらくアップルの製品を「作る」こと自体は、技術的にそれほど難しいことではないのだと思います。それぞれの部品供給業者を束ねて、必要な量だけ部品を調達し、「早く作る」ということが難しいのだと思います。また、消費動向を即時に把握できるからこそ、供給量を増やすことも減らすことも適時適切に行うことができ、売れない商品を作りすぎるという無駄を防ぐことができるのです。


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