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本日の現代ビジネス、高橋洋一さんの「ニュースの深層」が刺激的なタイトルです。

一次資料も読めず、日銀の言いなりになってバーナンキ発言をミスリードする
日本のマスコミは、役所に飼い慣らされた「ポチ」


ポチっぷりを引用します。

・マスコミの報道ばかり見ていたのでは真実はわからない。

 2日の日経新聞は「FRB議長、財政赤字に警鐘」とし、

 財政再建ばかりを話したように報じた。

 NHKも同様な報道で、財政再建を強調していた。

 しかし、これは明らかにミスリードする報道だ。

・バーナンキFRB議長の議会証言は、

 ネットで簡単に動画などを確認することができる。

 たとえば、FRBサイトではテキストが掲載されているので見てほしい。

 実際の証言では、財政再建をいいつつ、

 同時に性急な財政赤字カットを戒めている。

 中期的な財政再建と今の状況での景気回復をはかるために

 財政再建を急ぎすぎないという二つの目標は矛盾しないとも言っている。

 米紙は、今の話により関心があるので、

 過度な財政赤字カットに警鐘というヘッドラインもあった。


検証してみましょう。


事実を正確に伝えていると思われるものとして、ロイターのこちらの記事があります。


・予算政策について議長は、

 長期の財政赤字は危機を招くリスクを高めるとの認識を示す一方、

 短期的な財政引き締めは景気回復を脅かす可能性があると警告。

 「財政政策担当者は財政の持続可能性という喫緊の課題に対応するにあたり、

 現在の回復を必要以上に阻害しないよう配慮するべきだ」と指摘。

 「景気の拡大が弱く、経済はショックに脆弱になっている」と述べた。


これが、NHKが伝えるとこうなります。こちら


・アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のバーナンキ議長は2日、

 議会で証言し、財政赤字が4年連続で1兆ドルを突破する見通しのなか、

 財政の健全化が最優先課題だとして、議会に対応を急ぐよう促しました


ロイターもNHKもいずれも、2月2日にバーナンキ議長が、

下院予算委員会で発言していることを伝えているということです。

両者を比べると、どちらかが間違っているようにしか思えないのは私だけでしょうか。

ポスト3.11時代には、報道を鵜呑みにしないことが

ビジネスパーソンのイロハのイだと思います。

特に日本のマスコミ報道だけに頼るのは、避けた方が無難だと思います。