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この格言の意味するところは、

「兵士というものは、ひとたび戦争となれば死に物狂いで戦うものである。

そのような者をどうして弱いということができるだろうか?

戦場での働きが振るわない家臣がいるとすれば、

その者に力を発揮させられない大将の責任である。」ということです。


戦国時代の武将、戸次艦連

(読み方は、へつぎ・あきつら、べっき・あきつら等、諸説あり。難しいですね…。

「とつぎかんれん」と読んだあなたは、まともだと思います。)

が言ったとされる言葉です。

艦連は、戦場での働きがおもわしくない部下に対し

「戦は運、不運が絡むもの。お前の頑張りは私がよく知っている。

 お前達がいるから私も安心して戦場に出られるのだ」と励ましたり、

客を招いての酒の席で部下が粗相をした際、

「今、私の部下が失礼をしたがこの者は戦場では何人分もの働きをする。

 特に槍の扱いなどは当家一であろう」と身振り手振りで客に話したり、

常に部下を奮い立たせ、やる気を引き出していたようです。

西洋でも古くから、

一頭のライオンに率いられた百匹の羊の群れは、

 一匹の羊に率いられた百頭のライオンの群れに勝つ」といった言葉があります。

古今東西、リーダーが重要であるということは、変わりがないようですね。

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モチベーションの重要性はいまさらいうまでもありませんが、

いかに現場で働いている人間にやる気を出させるかによって、

会社の業績は大きく違ってきます。

いくら一流の技術をもっていたとしても、

心が通ってこそ初めて一流であり、自分の望まないことを強要されても、

一流の仕事なんて出来はしないものです。

さらに言えば、ビジネス上の才能なんて、

個々の従業員で考えればそれほど大きな差はないものです。

ほんのちょっとした気遣い・意識・徹底度の違いでしかありません。

まずは、部下のことを知ることです。

そのうえで、「褒める」ことと「感謝する」ことです。

これらが出来ているつもりの上司が圧倒的に多いです。実際には多くが出来ていません。

もちろん、モチベーションだけではなくて、個別具体的な指示が必要な時もあります。

上司は、部下よりも、経験が豊富で仕事を上手にこなせるからこその上司なのです。


小山昇さんもコラムでこんなことを書いています。

ダメな社員はいない、ダメな社長と幹部がいるだけ

とある事業所で営業成績が一番よい社員Aくんと、

一番悪いBくんとを比較し、A・Bの成績の差はどこにあるのかを分析してみたのです。

すると、面白いことがわかりました。

Aくんはお客様訪問の際にXという作業を必ずしていた。

しかし、Bくんはそれをしていなかったのです。

そこで、BくんにもX作業をさせてみたところ、彼の成績は著しく伸びたのです。

Bくんの人品は昔も今もさして変わりはなく、
セールストークが飛躍的に向上したわけでもないのに、

ただX作業をさせただけで優秀社員賞を狙えるまでに売り上げを伸ばしたのです。

これには、わたしはもちろんのこと、幹部社員も腰を抜かすほど驚きました。

そして、わたしは悟りました。

ダメな社員はいないのだ。ただ、部下の適性を見抜けないダメな社長と、

適切な営業指針を指導できないダメな経営幹部がいるだけなのだ――と。

これは改めてわたしの胸襟を正す好機にもなりました。

こうした教訓も当然、仮説・検証の作業をしていなければ得られなかったでしょう。