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急成長会社の法則とは?

急成長した会社においては、人が育つスピードが会社の成長スピードについていけない場合がでてきます。

・社員が会社の成長についていけない。

・経営者が会社の成長についていけない。

ドラッカーは、こんなことを言っています。

『アイデアに富み、開発、設計、商品化の能力に恵まれた起業家が創業した会社がある。業績もよく、急成長を遂げる。ところが、この種の起業家はときに金銭感覚に欠け、顧客関係において気難しい。(中略)財務その他、能力のないことに取り組む。苦手なことに時間をとられ、得意なことができなくなる。』(実践する経営者)

経営者の立場からすれば、自分も含めて今居る人間が成長し続けなければ、近い将来に、「業務を遂行する能力がない、人間だらけ」の会社になってしまいます。成長を促す仕組みを作るか、社外の意見に謙虚に耳を傾けるか、新参者の力を借りるかしなければならないはずです。

どんな会社でも、退職する社員は常に一定数存在します。辞める理由は人それぞれですが、会社が成長期にあるときに辞めていく社員は、会社の成長スピードについていけない人です。会社の成長にあわせてどんどん優秀な人が入ってきます。また、仕事の内容も、やり方もどんどん変わります。成長が早くない人は、この変化についていけず居心地の悪い思いをするので辞めるに至ります。

急成長

会社が成長していれば、採用できる人材レベルは上がる

会社が成長していれば、採用できる人材は年々レベルが上がるものです。

3年前の時点で入社できた社員が、今の時点では「とても入社試験に受からない」と自ら口にしている場面にもしばしば遭遇します。

一方、会社が停滞期に入ると仕事ができる人から辞めます。優秀な人は組織が今後どうなるかを見通せるし、また自分の能力や市場価値なども客観的に認識できる。辞めたほうが自分の人生にプラスになると判断できるから辞める。

ドラッカーは、こんなことも言っています。

『重要なことは、人材、とくに経営管理者や専門家の質を維持し、向上させ続けることである。有能な人材を惹きつけられなければ、立ち腐れが始まる。その結果生じる衰退を逆転させることはできない。不況時においてさえ、有能な人材は、挑戦や機会がなく、何かを達成したり成果をあげたりすることができないところにはとどまらない。』(実践する経営者)

会社の成長が止まっているときには、ぬるま湯に浸かりたい人間にとっては、会社は地上の楽園です。

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『軍ならば、昇進の見込みのない者は退役させられる。(中略)ゼロ成長の会社は、それらの人たちに次の職を探してやらなければならない。それらの人たちは燃え尽きたわけではない。植え替えが必要なだけである。新しい仕事、新しい環境、新しい仲間からの挑戦が必要である。ゼロ成長の会社の場合、昇進の見込みのない者には新しい職場と挑戦の機会を探してやることを明確にしない限り、若い者を惹きつけておくことはできない。やがて組織は老齢化し、衰退していく』(実践する経営者)

もっとも、真っ先に「退役」させなければならないのが、謙虚さがない役員や幹部レベルの人たちという場合もあります。やめたほうがいい会社の典型ですね。

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