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以前ブログで取り上げたこともあるリーダーシップ3.0に関する

小杉俊哉さんの最新刊です。

リーダーシップ3.0――カリスマから支援者へ(祥伝社新書306)リーダーシップ3.0――カリスマから支援者へ(祥伝社新書306)
小杉 俊哉

祥伝社
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まず、本の帯に3人のリーダーが取り上げられており、

それぞれがリーダーシップ1.0、2.0、3.0の体現者を表しています。

リーダーシップ1.0:ナポレオン

リーダーシップ2.0:アップルのスティーブ・ジョブズ

リーダーシップ3.0:なでしこジャパン佐々木則夫監督

このようなリーダーシップの変遷に触れたうえで、

リーダーシップ3.0について詳述し、実践している企業をとりあげ、

さらに、永平寺や米国陸軍など企業以外の組織の事例も取り上げています。

最後に、リーダーシップ3.0に必要な要素と、

日本人が3.0リーダーになるための注意点・課題でまとめています。

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(写真は上から、永平寺の入り口とお堂)


本書は、リーダーシップの流れが大変わかりやすく紹介されているうえ、

企業の事例紹介や組織上の問題点とその解決策など、

ビジネスパーソンが知っておくべき内容が盛りだくさんです。

また、組織人がすぐにでも真似できる仕組みまで、取り上げられていて

さらに、新書なのでとてもわかりやすくコンパクトによくまとまっています。


以下、印象に残った文章を抜粋します。

・(現代の嗜好が多様化している社会では)ボトムアップやミドルアウトがなければ、

 組織は立ちゆかない。リーダーはそのような作用が起こるような環境を整え、

 触媒となることが必要

・カリスマ型の強いリーダーにも、その強さゆえのリスクが当然伴う。

 たとえば、個人の力量に依存するところが大きいため、組織が個人の器を越えられない。

・(コッターの言葉)変革を成功に導くのはリーダーシップであり、マネジメントではない。

 マネジメントとリーダーシップを同義と考える人は、変革をマネジメントの手法で

 推進しようとし、コントロールしようとする。

・リーダーシップ3.0━支援者

 組織全体にビジョンを共有させると同時に、社内外の人とコミュニケーションを取る

 (直接/組織階層を通して)ことで、支援する役割を果たす

・リーダーシップ3.0は、あくまでも自律した個人の存在が大前提であり、

 組織と個人、リーダーとフォロワーは対等である。

・永平寺のマネジメントが優れているのは、規律が厳しく一人前になるまで

 厳しく鍛えられるほか、責任や役割を細分化し、

 それを各人に早々に委ねてしまうことだ。

 あとは、リーダーがそのつど指示を出さなくても、

 それぞれの判断で行動するようになる。

・ビジョンと戦略の違いは、使う脳の違いである

・上司は三年掛かっても部下を見抜けないが、部下は三日で上司を見抜く

(抜粋終わり)

最後になりますが、最近問題となっているスポーツ競技における指導者の体罰は、

リーダーシップ1.0~1.5的な発想が根源にあるのではないか、

さらに言えば、指導者がリーダーシップ3.0を学べば、

体罰はなくなるのではないかということも、

まだもやっとしていますが、本書を読んで感じた次第です。

本書でも、日本柔道の不振という文脈ですが、

リーダーシップが時代と合わなくなっているのではないかと指摘されております。


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