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制度・仕組みを変えることによって問題を解決した好例

日経ビジネスオンラインに制度・仕組みを変えることによって問題を解決した好例があったので、紹介します。

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語られなかった日韓戦の勝因 「らしさ」をストロングポイントに変えるもの(日経ビジネスオンライン)

記事の内容自体は、8月10日に行われたサッカー日韓戦で、日本が3-0で勝利しました。日本が韓国に3点差以上で勝つのは、37年ぶりだそうです。そんな歴史的な大勝の要因をJリーグFC東京前監督の城福浩(じょうふく・ひろし)さんが解説しています。

U17(17歳以下の日本代表)が以前はワールドカップに出場するためのアジア予選をなかなか突破できませんでした。しかし、近年はワールドカップに出場できるようになってきています。苦戦の要因は主に、以下の通りです。

オーバーエイジ疑惑(他国では、17歳を超える年齢の選手も出場しているのではないか)

レフェリング(当時アジアで突出した経済大国だった日本に対する風当たりは強い)

15歳~16歳にかけてサッカーから離れる構造的欠陥(中3は受験、高1は新入生で1年間くらいまともにサッカーができない)

上2つは、国外の問題なのでさておき(ただし、近年では両者ともに改善がかなりされているようです)、最後の国内問題は、日本が解決すべき課題といえます。しかし、学校教育制度を変えるのはほぼ不可能ですよね(中学を4年間とか5年間にするとか)。

では、どうしたか?

危機感をもったからこそ生まれた知恵

国体のU-16化が実現した。国体少年の部とは本来高校3年生を中心として県の代表として競技力を競う大会。それを団体競技ではサッカーだけがU-16化に取組んだ。

毎年継続して、時期の切れ目なく県単位で14才、15才と強化して行かなければ国体で勝てない仕組みを作ろうとしたのだ。従来の学校制度の上に乗っかった強化しかやろうとしない県ではとうてい勝負にならなくなった。「国体U-16化」の実現には文科省や日本体育協会、他競技との調整をはじめ、多大なエネルギーと時間がかかった。

アジアで敗れた監督が先頭に立って取組み、全国の中学、高校年代の指導者と足並みを揃え(実はこれも簡単なことではなかった)ながら数年の年月をかけて国体U-16化を実現した。

その最初の年が2006年、即ち私がU-16日本代表監督としてU-17ワールドカップアジア最終予選(U-16アジア選手権)に臨む年であった。

要するに、U17に合うように国体の年齢の区切りを変えてしまったのですね。

城福さんも書いていらっしゃるように、この制度実現には多大なエネルギーと時間がかかったのは、想像に難くありません。

しかし、課題をなんとか解決しなければ未来がないと関係者が危機感をもったからこそ、知恵も生まれ制度実現のための努力もしたのだと思います。

たいていの会社も制度を変えられるはず

翻って、ビジネス上も外的要因・内的要因さまざまありますが、成功への障害となっているものはいろいろあると思います。

しかし、本気で成功を考えるなら、言い訳せずに行動するのみなのではないでしょうか。もし、社内の制度が障害となっているならば、その制度を改めるべきです。

え、「抵抗勢力が多い」「長年の慣習で今更変えられない」ですって?

いやいや国体という頭でっかちの人たちが寄り集まって運営する団体さえ制度を変えられたのですから、(それより規模が小さいであろう)たいていの会社は制度を変えられるはずです。

できないのは、本気でないだけなのではないでしょうか。

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城福 浩

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