このエントリーをはてなブックマークに追加

1位の法則とは?

「1位の法則」というビジネス法則があります。意味は、「1位じゃないと意味がない」という実に当たり前のことです。

1位と2位の差は、天と地ほど違います。

まず、知名度が断然違います。1位は誰でも覚えていますが、2位の記憶はあやふやです。3位以下だと、よほどマニアックな人しか答えられません。日本で2番目に高い山、2番目に広い湖を知っている人がどれだけいるでしょうか?(これをお読みの方は、ご存知でしょうか?正解は、最後に書いておきます)

a0007_002745_m

1位じゃないと意味がない理由

もちろん、1位になっていいことは、知名度が断然ということだけではありません(それだけでも十分なアドバンテージになりますが…)そこから派生する様々な効果が段違いなのです

大きなところでいえば、企業シェアの1位と2位では、儲け(利益)が違います。

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)運営会社の株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA:モバゲーの会社です)とグリー株式会社(以下、GREE)の直近の四半期業績は以下の通りです。

DeNAは、売上高が34,649百万円(346億4900万円)、経常利益が15,757百万円(157億5700万円)、純利益が9,456百万円(94億5600万円)。対して、GREEは、売上高が21,093百万円(210億9300万円)、経常利益が9,717百万円(97億1700万円)、純利益が5,688百万円(56億8800万円)。

いずれもおよそ1.5倍違いますね。

GREEも決して儲かっていないわけではありません(というより、これを読んでいる方の中で、GREEより業績のいい会社にいる人がどれだけいるのか!)。しかし、市場1位と2位の間にはこれだけの開きがあります。DeNAとGREEの社員の能力は、おそらく1.5倍も開いていないでしょう。

NKJ52_mezasuhananbar1500

それなのに、利益には、これだけの開きが出てしまいます。1位をとるかどうかに、会社の命運がかかっているのです。

自分がいる業界の1位と2位の差がどれくらいあるか、ご存知ですか?

もし、あなたの会社で、何か競争というかイベントというかキャンペーンというか、そういったものがあった場合に、あなたは1位を狙っていますか?

1位を狙えるだけの実力があるなら、狙わないのは損です。1位になれば社内の知名度が違ってきます。1位を狙うのがビジネスパーソンの正しい姿といえます。

クイズの正解 :1位 富士山、2位 北岳  :1位 滋賀県の琵琶湖、2位 茨城県の霞ケ浦


関連記事

【ビジネス法則】エントロピーの法則
【ビジネス法則】チャンドラーの法則
【ビジネス法則】パーキンソンの法則